精神世界とサークル ( 2020/5/12新規アップ )

トップページでは、日本のダスカロスの会の黎明期、サークルが始まった頃の様子、エソテリックを学ぶ上でのサークルの意義、等々についてお伝えしました。
このページでは、生前にダスカロスが行っていた活動や教えに対して、公式なサークルではどの様な部分にフォーカスを当てているのか?
これらは精神世界系と呼ばれていますが、この言葉により形作られるイメージと、実際のサークルで取り上げている内容の関係性、言い換えれば相違についてお伝えします。



ダスカロスの活動とサークルのスタンス
( サークルに対するイメージと実際のミスマッチ )

ダスカロスは生前、キプロスでその活動を行っていましたが、かなり多彩な内容であり、これらはダスカロスが存命の頃のキプロスでの様子を描いた、『 メッセンジャー 』 (太陽出版、鈴木真佐子訳)に詳しく記述されています。
そこに出て来る象徴的な単語を幾つかピックアップしてみましょう。
・ヒーリング
・輪廻転生とカルマ
・幽体離脱
・悪魔払い
・ナチスの霊
・黒魔術
・アカシックレコード
・思考の物質化
・カルマ
・死の定義
・神の計画
・銀のコード
・超意識
・意識の進化、等々‥‥

如何でしょうか?
一般とは少し異なる世界が広がっている事をご理解頂けると思います。
同時に、『 メッセンジャー 』 では一貫して『 愛 』 と言う概念がその根底に流れています。
では、ダスカロスのサークルは何を学ぼうとしているのでしょうか?
ある方は、『 ヒーリング能力 』 についての学びに関心を抱き、その向上を求めてサークルへ参加を考えるかも知れません。
また別の方は、悪魔払いの方法かも知れませんし、幽体離脱やアカシックレコードにアクセスする方法、死の定義だったり、意識の進化についてだったり、まさに10人10色というのが実際のところです。
しかし、これらの象徴的なテーマの根底は、『 エソテリックティーチング 』 (ナチュラルスピリッツ、須々木光誦/訳)がベースになっており、同時に、その理論が実生活の中で活きて来る為にはエクササイズは必須であり、その為には『 エソテリックプラクティス 』(ナチュラルスピリッツ、須々木光誦/訳) に示されているエクササイズを地道に実践する必要があります。

繰り返しになりますが、ティーチングは理論であり、これが実生活の中で活きて来るためには、私たちの存在の波動が進化する事が重要で、この為にエクササイズが必要になります。
この時に重要なことは、エクササイズについても、その趣旨の理解が浅いと形だけのものになってしまい、存在の波動の進化になかなか結びつきません。

 1例として、エソテリックティーチングやエソテリックプラクティスの中に『 内省観察 』 がしばしば出て来ますが、どうして内省観察が意識の進化に結びつき、カルマの解消に資するのか、そこにどの様な(人間の)構造的なメカニズムが存在しているのか、これをどこまで深く理解しているかで、先ず内省の質がより本質に沿ったものになり、従い得られるものも変わって来ますし、そもそもの内省観察に対するモチベーション自体も違って来ます。これらを理解する為には、どうしても、エソテリックティーチングに対してある程度の理解が必要になります。
そして、これらの理解が、内省観察が自己流に陥ってしまう過ちから救い出してくれますし、意識が進化してくれば、エソテリックティーチングに対する理解も深くなり、これらの地道な研鑽が最終的に上記の様な内容に結びついていると考えています。
ですので、例えば、ダスカロスの学びによる、ヒーリング能力の向上等の直接的なものを求めても、ミスマッチになる場合が圧倒的に多いです。
『 サークル 』 のページでは、日本におけるダスカロスの教えを広める活動の始まりから、サークルが作られた頃の様子、サークルに参加する意義、等をお伝えしましたが、その初期の頃からスタッフとして関り、サークルリーダーとして長年サークルを主宰して来ました経験の中で、サークルに参加を希望されても地道な学びや、エクササイズが延々と続くことに興味を持続することが出来ず、モチベーションを失ってしまう方々を大勢見て来ました。
この様なミスマッチは、参加された方々にとっても有益とは思えず(ハリーランバート氏は、意識と言う庭をあちらこちらと無秩序に掘り返すことは良くない、と言っていました)、また、サークルを主宰する立場としては、労多くして益なしと言うことになります。
ダスカロスがキプロスで存命の頃は、入門クラスから徐々にレベルが上がり、最終的に深い内容を取り扱うインナーサークルへとステップアップする形式であったことが、『 エソテリックティーチング 』 に明確にも述べられていますが、現在の日本ではそこまでの多様な場を提供することは、望むべくもありません。

 従い、サークルによっては、参加希望の方に対して参加の動機等をお尋ねしたり、ミスマッチか否かの判断をさせて頂く場合がある事をご承知おき下さい。同時に、この辺りの対応は、サークル > サークルの概略 でもお伝えした様に、グリーンブックに則り、各グループの独立性を重んじる趣旨により、各リーダーに任されています。
但し、真に意識の進化を希求する方に対しては、無償の場として門戸は開かれていることは、繰り返しになりますが、お伝えさせて頂きます。




精神世界系のキャリアアップを望まれる場合

上記、『 ヒーリング能力の向上を望まれる方 』 をミスマッチの例としてお伝えしましたが、実はこの様なケースは1例であり、色々な精神世界系のキャリアアップを望まれる方からも、しばしばダスカロスのサークルに問合せがあります。
具体的には、リーディング(リーディングカードやタロットカードを使ったものを含む)、スピリチュアルな自己覚醒へのお手伝いなどを仕事で提供されている方、体外離脱やチャネリング能力などの特殊な能力の開発を希望される方、等々になります。
実際に、意識の進化によりこの様な能力がアップする場合は確かにありこのことはエソテリックティーチングにも明確の述べられていますが、それなりの時間を必要とし、同時にこれらは意識の進化に伴う副産物であり、副産物を得ようという意識が心の片隅あるだけでも、意識の進化は大幅に遅れます。
そして、意識が進化すると、この様な副産物を望む意識そのものが浄化され、不要になります。
ダスカロスの立ち居地から申し上げますと、ダスカロスは、意識の進化とはエゴイズムの浄化であり、エゴイズムが残ったままで能力がアップすると、危険な誘惑に惑わされることに注意を喚起しており、これらに類する事は、『 エソテリックティーチング 』の第18章にも、記述されています。
では、誘惑に負けるとどうなるのでしょうか?
カルマを増やしてしまうことになります。




他のスピリチュアル系の有料セミナーとの違い

前述した内容とも重なりますが、巷には有料のスピリチュアル系のセミナーは溢れ返っており、中にはかなり高額なものも見受けられます。
ダスカロスのサークルへの参加は、前述した通り原則無料であり、同じスピリチュアル系のセミナーであるならば、無料と言うのはまことに結構、との認識で問い合わせや参加希望をされる方もいます。
実際に、スピリチュアル系について興味をお持ちの方は、何らかの勉強のためにかなりの学費を使ってきている方も多いと思います。
では、巷のスピリチュアル系の有料セミナーと、ダスカロスのサークルの違いは何処にあり、それは何なのでしょうか?
この答えは、上記お伝えした事とも関連するのですが、有料セミナーの場合、参加者は『 お客様 』 であり、セミナーとして成立する為には、時間軸に於いて比較的短期で費用対効果を謳う必要があり、ケースによってはエゴイズムを強化してしまう場合もあるように感じられます。
それに対してダスカロスのサークルでは、参加者は『 お客様 』 では無く、真理探求のシステムの同志であり、意識の進化は輪廻転生を経た長期の時間軸が視野に入り、単純に費用対効果で測れるものではありません。
また、意識の進化とはエゴイズムの浄化であり、この為には自分自身のエゴイズムと対面する必要があり、決して心地の良いものではなく、時に厳しいものでもあり、費用対効果の提供を意図する有料セミナーとは一線を画するものです。
これらに類する事は、『 エソテリックプラクティス 』の、「PartU実践編、内省と共通の自己性」 にも、記述されています。





このページの趣旨

ハリーランバート氏がダスカロスの元を最初に訪れたのは1989年のことであり、当時はアポなしでダスカロスに面会が可能であり、奇跡的なヒーリングもそれを希望する方には無償で行われていました。
たかだか数十年前のことではありますが、インターネットが普及した現在から見ると、既に古き良き時代と言えるのだと思います。
ダスカロスはその教えを広めるに当って、『 タダで教わったものは、タダで教えよ 』 と規律集(通称:グリーンブック)にも明記されています。
私たち日本のダスカロスの会は、ダスカロスの遺志を受け継ぎ無償の奉仕として、このHPを維持し、サークルとして活動を行っていますが、実にささやかな規模の活動です。
ここまでお読み頂いた方には、サークルの参加についてネガティブな内容を書き連ね、お伝えしたことに対して、ご容赦願えると嬉しいです。



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